久しぶりに、まとまった距離を歩いてきました。
神楽坂から早稲田のほうへ向かって、神社とお寺、文豪の記念館、庭園をいくつか。最後はまた神楽坂へ戻ってくる道のりです。
うさぴ景色や街並みを楽しみながら歩く、運動にもなり一石二鳥。
この日は、ミストのような小雨がぱらついたあと、すぐに止みました。暑くもなく、寒くもない。歩くにはちょうどいい日でした。
歩いた道のり


朝10時半ごろに歩きはじめて、戻ってきたのが14時ごろ。途中で1時間ほど昼食をとったので、歩いていたのは正味2時間半くらいです。



途中、神社へご挨拶に上がったり、景色をゆっくり見たりしたので、だいたいの時間です。
「神楽坂」と坂の名前がついた街ですが、きついと感じるところはありませんでした。 ゆるやかな上り下りが続く程度です。信号待ちも、それほど多くありません。
神楽坂から、赤城神社へ
出発は神楽坂です。まず善国寺(毘沙門天)に立ち寄って、それから赤城神社へ。
赤城神社は、神社というより洗練された建物、という印象でした。境内はすっきりしていて、ガラスと木を使った社殿が静かに建っています。



洗練されたデザイン。神社のイメージと少し違う。なぜだろう。
あとで調べて納得しました。この社殿、建築家の隈研吾さんがデザインを監修しているのだそうです。2009年から2010年にかけて行われた「赤城神社 再生プロジェクト」で、老朽化していた社殿が建て替えられました。
おもしろいのは、隈研吾さんご本人が、この神社の氏子でもあるということ。地元の人が、自分の神社の再生に関わったわけです。



どうりで、街に馴染んでいるはずです。
良縁・縁結びにご利益があるとされています。
学問芸術の神(学業・芸能)「磐筒雄命」(いわつつおのみこと)が祀られているので、ドラマ・映画などのヒット祈願など芸能関係者による参拝も多いと聞きます。
ちなみに赤城神社は、神楽坂のパワースポットとして紹介されることも多いようです。



パワーをもらえたかな🎵境内の空気は気持ちよかったです。
神社の敷地内には、境内を眺めながらゆっくりくつろげる「あかぎカフェ」という神社カフェがあります。
ARTな空間で、スッキリした配色のオシャレな神社カフェです。
漱石山房記念館


夏目漱石が晩年を過ごした家の跡地に建つ、新宿区の漱石山房記念館(そうせきさんぼうきねんかん)です。
新宿生まれ、新宿育ちの都会っ子なんですね。
道路沿いの入り口の手前に、漱石の胸像がありました。通りがかりに撮った1枚です。



ここで『こころ』や『明暗』が書かれたのか、と思うと不思議な気持ちになります。
公式サイトによると、1階の「導入展示」は無料。漱石と新宿のつながり、生涯、人物像、家族のことなど、漱石を知るための基本的な情報が紹介されているそうです。
書斎や客間を再現した1階の「再現展示」と、2階の資料展示室は観覧料がかかります。
館内にはCAFE SOSEKIというブックカフェがあります。今回は時間の都合で入らなかったのですが、漱石にちなんで、なんと!アノ予約をしないと購入できない空也の和菓子が食べられるそうです。
(2026年10月6日時点の情報です。最新の情報は公式サイトでご確認ください)
月曜日がお休みなので、おさんぽの日を決めるときは気をつけてください。
穴八幡宮の前を通って
記念館を後にして早稲田のほうへ向かう途中、穴八幡宮(あなはちまんぐう)の前を通りました。中には入っていませんが、鳥居が立派で、思わず足を止めて見上げました。
金運や商売繁盛のご利益がある、東京でも有名な神社の一つ。
知っておくと得をするかもしれない話
この穴八幡宮、「一陽来復御守」(いちようらいふくおまもり)というお守りで知られています。金銀の融通にご縁があるとされるもので、授与されるのは1年のうち限られた期間だけ、お守りをおまつりする日と仕方にルールがあります。
一陽来復御守
授与の期間:毎年12月の冬至の日から、2月の節分の日まで
おまつりする日:冬至・大晦日・節分のうち都合のよい日を選び、その日が終わる夜中12時ちょうどに
(2026年10月6日時点の公式サイトの情報です)
お守りをおまつりする仕方にも、壁や柱に直接貼ること、画鋲やテープは使わないこと、落ちてしまったら貼り直さずに社務所へ納めることetc…。細かな作法がありますので、いただく前に公式サイトを読んでおくと安心です。



お作法通り「一陽来復御守」をおまつりできるか緊張しますね。
大隈庭園と、学生食堂からの眺め
早稲田大学の構内にある大隈庭園へ。
大学の敷地内にありますが、学生以外でも自由に入れて、入園は無料です。
(2026年10月6日時点の情報です。開園日は大学の予定で変わるため、公式サイトでご確認ください)
「授業実施日」というのがポイントです。大学がお休みの日は、庭園も閉まっています。
ここで、この日いちばん心が動きました。
庭園の隣にある大隈ガーデンハウスという学生食堂の3階で、お昼をいただいたのです。食券を買う方式で、学生料金と一般料金が分かれています。もちろん一般料金のほうを選びました。
3階は、大きな窓から庭園を見下ろせる開放的な空間で、ミートソーススパゲッティ 900円をいただきました。
カード・電子マネー・QRコード決済もできます。



広々としていて、きれい。お庭を眺めながらの気持ちがよい場所です。
学生さんたちが行き交う中で、窓の外には手入れされた庭園が広がっている。この青々とした景色を毎日見られるといいですね。
庭園では、結婚式の前撮りをしている方々もいました。晴れ着姿が緑に映えて、こちらまで幸せな気分になります。
肥後細川庭園で、サギに出会う


熊本藩主だった細川家の下屋敷の跡地です。入園無料とは思えない、立派な日本庭園でした。
池を中心にした回遊式の庭園で、起伏を生かした造りになっています。
奥には松聲閣(しょうせいかく)という建物が残っています。細川家の学問所として使われたとされ、大正時代に改修されたものだそうです。2階の展望所からは庭園を一望できて、しかも見学は自由。知らないと通り過ぎてしまいそうな場所です。細川家の血筋は、第79代内閣総理大臣が細川家の第18代当主だそうです。
庭園を歩いていると、ここで思いがけないものを見ました。


サギです。
池のほとりで、じっと水面を見つめていました。しばらく見ていたら、一瞬でした。 首を伸ばしたと思った次の瞬間には、獲物をくわえて飲み込んでいます。



早い。本当に一瞬でした。
都心の庭園で、こんな場面に出会えるとは思っていませんでした。
(2026年10月6日時点の情報です)
江戸川公園から、神楽坂へ戻る
神田川沿いの江戸川公園を通って、神楽坂方面へ戻ります。
浅い川のほうを見ると、小学生が2人、網を持ってザリガニを取っていました。



こういう素朴な風景、まだ残っているんですね。
都心のど真ん中なのに、子どもが川で遊んでいる。なんだかうれしくなって、しばらく眺めていました。
ちなみに、途中で通るホテル椿山荘東京の庭園は、入場できるのがホテルの利用者に限られるとのこと。立ち寄る予定があるなら、入口と利用の条件を公式サイトで確かめておくと安心です。
最後は、甘いもので
神楽坂に戻って、たい焼きと和菓子を買いました。
帰り道、昭和初期から続く老舗のたい焼き屋さんで、たい焼きを購入。
薄皮で、甘さ控えめ。粒あんがたっぷり入っていました。優しい甘さ、とても美味しい!
梅花亭 神楽坂本店の「黄金餅」です。お店の入り口に、この時期だけの季節限定と書かれていました。
餅米が綺麗な黄色で、もっちもち。こちらも優しい甘さで美味しい!



歩いたあとのご褒美に😊
歩いたあとの甘いものは、やっぱり格別です。
知っておくといいこと
1. 庭園は、どこも入園無料
肥後細川庭園も、大隈庭園も、江戸川公園も入園無料です。庭園を見て歩くだけなら、お金はかかりません。
2. 休みの日は、施設ごとに違います
漱石山房記念館は月曜休館、館内のブックカフェは月・火・水が定休。大隈庭園は授業実施日のみの開園です。
行きたい場所が決まっているなら、それぞれの公式サイトで営業日を確かめてから出かけてください。
3. 靴は、歩きやすいものを
私はHOKA(ホカ)のスニーカーで歩きました。軽くて、クッションが厚めのものです。
長い時間歩いても楽でした。これくらいの道のりでも、靴が合っていないと後半がつらくなります。おしゃれより歩きやすさを優先したほうが、結果的に楽しめます。
靴選びのポイントを調べてみたら、見るところは4つだそうです。
| つま先 | 圧迫感がなく、靴の中で指が少し動かせる余裕があるもの |
| かかと | つま先立ちしても、かかとがブカブカ脱げないもの |
| 靴底 | ある程度のクッション性があり、少し曲げられるもの |
| 土踏まず | 中敷きが土踏まずを支える構造のもの(真っ平らだと疲れやすい) |
足に合わない靴は、靴ずれやマメの原因になるだけでなく、歩く姿勢を崩してしまうとのこと。実際に履いて、店内を少し歩いてから選ぶのがよさそうです。
歩く前に、足を入れたら地面をトントンとかかとで叩いて、足のかかとを密着させます。それから靴紐を締める。



土踏まずのところ、気にしたことがありませんでした。
4. 歩き方も、少しだけ意識してみる
せっかく歩くなら、と調べてみました。
- 背筋を伸ばして、視線は前のほうへ
- かかとから着地して、つま先へゆっくり重心を移す
- ひじは少し曲げるくらいで、腕を自然に振る
歩幅については、無理に広げなくてよいそうです。自治体が出しているウォーキングの手引きにも、フォームにこだわりすぎず、自分に合う歩き方でと書かれていました。



きっちりやろうとすると、続かないですもんね。
ずっと気をつけているのは大変なので、思い出したときだけ背筋を伸ばすくらいが、ちょうどいいのだと思います。
5. バッグは、両手が空くものを
リュックか、斜めがけのバッグがおすすめです。
片手がふさがっていると、腕を振りにくくなります。写真も撮りにくいですし、荷物を持ち替えているうちに肩が凝ってきます。
中身も、軽いほど楽です。飲み物、ハンカチ、お財布くらいで十分。帰りに和菓子を買うなら、少し余裕を残しておくといいかもしれません。


次に歩くなら
やり残したことが、2つあります。
ひとつは、漱石山房記念館のブックカフェ。漱石の小説に登場する和菓子とドリンクのセットをいただきながら本を読みたい。次は時間をとって入りたいです。
もうひとつは、大隈ガーデンハウスでのんびりすること。あの眺めを、もっとゆっくり味わいたかった。



歩き切ることを目的にしなければ、もっと寄り道できたかもしれません。
おわりに
目的地がひとつではない散歩は、思っていたよりずっと楽しいものでした。
神社があって、文豪の家があって、庭園があって、川がある。歩いているあいだずっと、景色が変わり続けます。
特別な予約も、高い入場料も要りません。歩きやすい靴さえあれば、今日からでも出かけられます。
そして、歩いた先々でお茶を飲んだり、和菓子を買ったり。そういう小さな寄り道が、その街にとっては大事なことなのだろうな、とも思いました。



次はどこを歩こうか、と考えています。


大人のからだメモ
歩いているあいだは、わりと元気でした。ところがその日の夜、足がつりました。翌日も、少しだけ足が重い。からだのほうが正直に数えていたようです。
参考
- 新宿区立漱石山房記念館(開館時間・観覧料・カフェ/2026年10月6日時点)
- 文京区立肥後細川庭園(開園時間・入園料/2026年10月6日時点)
- 赤城神社(社殿の建て替えについて/2026年10月6日時点)
- 穴八幡宮(一陽来復御守の授与期間・おまつりの仕方/2026年10月6日時点)
※記事の内容は、2026年10月の訪問時の体験と、2026年10月6日時点の公式情報をもとにしています。開園時間や料金は変更になる場合がありますので、おでかけ前に公式サイトでご確認ください。

