子どもの頃、『ぐりとぐら』という絵本が好きでした。
のねずみのぐりとぐらが、大きなたまごを見つけて、フライパンでまっ黄色のカステラを焼く話です。あのカステラを、いつか食べてみたいとずっと思っていました。
池袋の「本と珈琲 梟書茶房(ふくろうしょさぼう)」で、それが出てきました。

うさぴこれ、あのカステラだ。
今回は、そのお店で食べたパンケーキのお話です。
本屋の奥に、カフェがあります
場所はEsola(エソラ)池袋の4階です。
エレベーターを降りると、目の前は本屋。カフェはその奥にあります。
公式サイトにも、わざわざこう書かれています。
降りてすぐ目の前はシークレットブックを販売する本屋になります。カフェをご利用の方は本屋を真っ直ぐ進んでいただき突き当り左のカフェ入口までお越し下さい。



あれ?本屋さん、と思いきや突き当たりに入口がありました。
入り口は少し薄暗くて、茶色いソファが置いてあります。落ち着いた雰囲気でした。


20分ほど待ちました
行ったときは20分ほど待ちました。 そのあとも、お客さんが続々と来ていました。
このお店は予約ができません(公式に「ご予約は承っておりません」とあります)。
ただ、入り口のソファに座って待てたのは助かりました。数が少ないのでラッキーです。
お客さんは女性が多め。静かすぎず、適度なざわつきがあって、かえって居心地がよかったです。
席が6つのエリアに分かれています
このお店、座る場所によって雰囲気がまったく違います。
公式のフロアマップでは、6つのエリアに分かれています。
| エリア | どんな場所か |
| シークレットな本屋さん | 約2000冊の本を販売。本のタイトルは秘密 |
| ラウンジ | ゆったりとした空間で、珈琲と食事を楽しめる |
| 図書エリア | 約1000冊を自由に閲覧できる。本に没頭できる場所 |
| アカデミックエリア | 学校の図書館をイメージした、一人で本と向き合う場所 |
| 森の部屋 | 木の質感と、テラスからの日差しとグリーンに囲まれた場所 |
| グリーンテラス | 天気のいい日は、窓からの日差しが美しい |
私がいたのは「森の部屋」です。テラス側の、明るい席でした。
重厚感のあるソファ席、一人用の読書に没頭できそうな席、窓側席といろいろあります。


天井を見上げたら、シャンデリアと、ぐるりと並んだ本。



店内はエリアによって違うからどこに座れるか楽しみですね。
図書エリアの約1000冊は、買わなくても読めます。
本を買う場所(シークレットな本屋さん)と、自由に読める場所(図書エリア)は別です。
これが、ぐりとぐらでした
さて、注文したパンケーキがきました。
梟パンケーキ(770円)。
鉄のフライパンごと出てきます。粉砂糖がふられて、まんなかに四角いバター。



ぐりとぐらのカステラ、そのものです。夢が叶った気分でした。
味は、素朴なパンケーキでした。
ふわふわしていて、カステラのよう。甘さで押してくるタイプではありません。


切ってみると、きめの細かい生地。量は、ちょうどよかったです。
焼き上がりまで時間がかかるので、注文してから少し待ちます。
お店の方の対応が、とてもスマートでした
ここで、ちょっとした出来事がありました。
パンケーキには、もともとクリームが付いてきます。 私はそれを知らずに、クリームをトッピングで注文してしまいました。
当然、クリームが2つ。



あっ、間違えちゃった。
とっさにそう言ったら、お店の方がすぐに。
そう言って素敵な笑顔とともにスマートに去っていかれました。
頼んでしまったのは私なので、そのままでもよかったんです。でも、あまりに自然に申し出てくださったので、お任せしてしまいました。



明るい笑顔、感じの良いふるまい、また来たくなりますね。
パスタも頼みました
パンケーキの前に、パスタもいただきました。
エビとベーコンの入った、トマトクリームのパスタです。普通においしかったです。
飲みものはオレンジソーダ(710円)。輪切りのオレンジが入っていて、爽やかでした。


お皿にフクロウのマークが入っているのが、かわいいです。



細かいところまで、お店の雰囲気でできています。
なお、メニューは季節で変わります。 私が食べたパスタは、いまのメニューにはありません。おでかけの前に公式サイトで確認してみてください。
本の選び方が、独特です
このお店のいちばんの特徴が、本の売り方です。
本には、ぜんぶカバーがかかっていて、タイトルが見えません。
かわりに、紹介文だけが書かれています。 それを読んで選びます。本を選んだのは、かもめブックスの柳下恭平さん。約2000冊あるそうです。



正直に言うと、最初は仕組みが分かりませんでした。
たくさん本が並んでいるのは見たのですが、どう選ぶのかが分からなくて。 紹介文を読んで「これ気になるな」と思ったものはいくつかあり読んでみたくなりました。
仕組みを知ってから行くほうが、ちょっと楽しめますね。 本が好きな方には、特に。
もうひとつ、「本と珈琲のセット」という企画もあります。コーヒーマイスターの菅野眞博さんと、さきほどの柳下恭平さんが2人で毎回テーマを決めて、そのテーマに合わせて珈琲をブレンドし、本を選ぶというもの。本は袋綴じで、数量限定です。
公式サイトに、これまでのテーマ(孤独、偏愛、楽園、春眠…)と中身が公開されていて、読んでいるだけでも面白いです。
知っておくといいこと
1. 予約はできません
公式に「ご予約は承っておりません」と明記されています。待つ前提で行くのがよさそうです。
2. パンケーキは焼き上がりに時間がかかります
注文してから焼くので、待ち時間があります。急いでいるときには向きません。
3. 座る場所を選べる
静かに過ごしたいのか、おしゃべりしたいのか、明るい席がいいのか。混雑状況に応じて、希望に合う場所を選べる場合もあります。
4. 本の仕組みを知ってから行く
買う本(タイトル非公開・約2000冊)と、自由に読める本(図書エリア・約1000冊)は別です。 これを知らないと、私のように「よく分からないまま帰る」ことになります。
おわりに
パンケーキを食べに行って、絵本の記憶に会ってきたような時間でした。
あのフライパンが出てきた瞬間のうれしさは、味とはまた別のものです。子どもの頃に「食べたいな」と思っていたものが、何十年も経って目の前に出てくる。そういうことが、大人になってもあるんですね。
池袋に行く用事があるとき、少し時間をとって寄ってみてください。次は私も、本を1冊選んで帰ろうと思います。


大人のからだメモ
甘いものを食べたあと、子供の頃の記憶とともに満たされました。池袋駅からさほど歩かないので、足も元気。……と書いたところで、よく考えたら「歩いていない」だけですね。
参考
- 本と珈琲 梟書茶房 公式サイト(場所・営業時間・予約・メニュー・フロアマップ/2026年10月7日時点)
※メニューと値段は2026年10月7日時点の公式サイトの情報です。季節によって内容が変わります。おでかけの前に公式サイトでご確認ください。

